制作事例Uber Taxi · ミュージックビデオ · 日本

Uber Taxi Switch Up feat. Rei©hi

届けたい相手は、Uber Eatsは使うのに、同じアプリでワンタップのTaxiは使ったことがない人たち。そのワンタップを、Rei©hiのラップのフックにした。そして新保拓人監督のミュージックビデオになった。

クライアント
Uber Japan
アーティスト
Rei©hi
監督
新保拓人
フォーマット
ミュージックビデオ、ティザー、30秒・15秒、Spotify音声広告
公開
2026年11月4日
役割
エグゼクティブクリエイティブディレクター

01 · 依頼

Eatsは使う。でも、Taxiは使ったことがない。

Eaters to Ridersは、Uber Eatsの利用者をUber Taxiの利用者に変えていくUberのキャンペーン。今回が3年目。相手はすでにアプリを持ち、食事の注文に使っている。その同じアプリでタクシーも呼べると気づいてもらい、「使ったことがない」を「使ってみたい」に変えるのが仕事だった。

毎年変わらないアイデアは、アプリ上部の切り替え。EatsからTaxiへ、ワンタップ。今年はそれを、説明しなくても覚えてもらえる形にする必要があった。

02 · アイデア

広告は飛ばされる。好きな曲は、何度も聴かれる。

だから、切り替えをフックにした。ひとつのアプリでどちらもできると説明する代わりに、口ずさめる一行を渡す。「EatsからTaxi、Switch up、Switch up」。どのバースも、頼むものから次に向かう場所へとつながっていく。

展開も、シングルのリリースと同じ順番で設計した。まずティザー、次にミュージックビデオ、そしてカットダウンとSpotifyの音声広告。すべてRei©hiの名前で出す。

03 · アーティスト

Rei©hiとは

Rei©hi's Instagram profile, @reichi0118: 95,700 followers and a grid of her recent posts.
Instagram(@reichi0118)、2026年10月。

Rei©hi(れいち)は2000年生まれ、大阪府羽曳野市出身のラッパー。2016年にラップを始め、その3カ月後に「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」に出場。ちゃんみなとのフィメールラップ対決が話題になった。高校卒業直前の2018年2月、ミニアルバム『JKはブランド』でエイベックスからメジャーデビュー。

2019年の「Excuse Boy」はSNSのダンス動画で広がり、2021年3月にはストリーミング300万回を突破。「UCHIRA」はTBS系『CDTVサタデー』の8月オープニングテーマに。2025年12月には「Red Bull 64 Bars」に出演した。Instagramのフォロワーは9.5万人を超える。

撮影のルールは、UberをRei©hiの世界の中に置くこと。彼女の曲、彼女のスタイリング、彼女の仲間、そして彼女のグリルズ。

04 · 監督

新保拓人

MTV VMAJ 2020「BEST GROUP VIDEO」、SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2021「BEST VIDEO DIRECTOR」、MTV VMAJ 2021「Best Video of The Year」を受賞。Official髭男dism「Laughter」、Awich、Kroiのミュージックビデオ、Union x Nike Dunk、NISSAN AURAのCMなどを手がける。

推薦した理由は、アートディレクションまで自ら手がけること。レコードのリリースのように見せるキャンペーンでは、映像とアートワークをひとりの手でつくり、同じひとつの「ドロップ」に見せることが重要だった。

05 · 楽曲

説明は、フックがしてくれる

サビがブリーフのすべてを運び、映像はビートに合わせてEatsとTaxiのボタンを見せる。歌詞とボタンが、同じひとつの記憶になる。

  • EatsからTaxi 乗り込む楽チン(フック): 曲の核になる一行。
  • なんでも注文 Switch up switch up(サビ): 何度も繰り返す一行。
  • ヘッチャラヘッチャラ(イントロ): 曲の入り。
  • ひとつのアプリで、EatsもTaxiも(エンドライン): 最後の一行。

06 · キービジュアル

シングルのジャケットとして

キービジュアルは、レコードのジャケットのようにつくった。片手にUber Eatsの袋、もう片方にUber Taxiのミニカー。アプリのふたつの顔を手にしたRei©hiに、「ひとつのアプリで、EatsもTaxiも」。Instagram、X、YouTube、そしてUberアプリのプッシュ通知とアプリ内メッセージ用に展開し、どれにもオファーを載せた。

07 · ティザー

7秒と、ひとつの時刻

プレミア公開前の、7秒の縦型ティザー。3つの短いカットと、Uberのロゴ、そして「2026.11.04 12:00PM」。画面にアーティスト名は出さず、正体はプレミア公開で明かした。

08 · ミュージックビデオ

テーブルから、タクシーへ

本編は72秒、横型と縦型。仲間と囲む寿司、カウンターのラーメン、スタジオでのセッション、ピザの夜、そしてタクシーと街へ。ビートに合わせてEatsとTaxiのボタンが現れ、最後はキャンペーンの一行「ひとつのアプリで、EatsもTaxiも」で締める。

09 · メイキング

カメラの、こちら側

撮影現場を収めた26秒の縦型映像。キッチンのセットから夜の街のUber Taxiまで、クルーもカメラもそのまま映っている。

10 · 30秒

30秒

30秒と15秒は、ローンチオファーを伝える。Uber Taxiの初回乗車2回まで99%OFF、1回あたり最大2,500円割引。どちらも横型と縦型。

11 · 15秒

15秒

いちばん短い尺にも、フックと切り替えとオファーを入れた。

12 · Spotify

Spotifyで

楽曲からつくった、Spotifyのリスナー向けの30秒音声広告。表示画像にはキービジュアルを使った。

13 · タイムライン

提案から、プレミア公開まで

日付は、プレゼン資料と納品ファイルによる。

  1. 2026年7月15日
    クリエイティブプレゼン楽曲リリースとして展開するアイデアと、その設計を提案。
  2. 2026年7月28日
    監督の推薦新保拓人を推薦監督に加える。
  3. 2026年8月
    ディレクターパック監督へのブリーフ。UberをRei©hiの世界の中に置く。
  4. 2026年9月16日
    絵コンテ監督の絵コンテ、第2稿。
  5. 2026年10月13日
    オンライン編集本編、30秒、15秒を横型と縦型で完成。
  6. 2026年11月4日
    プレミア公開ミュージックビデオ公開。

14 · 反響

頼んだ人も、次を待つ人も

InstagramとTikTokで、ミュージックビデオについたコメントから抜粋。どれも、公開から2日以内の書き込み。

  • 最高すぎる🔥とりあえずUberでCoCo壱頼みました🔥
  • Hooked! Switch up 🔥
  • もっと他のラッパーも出して欲しい
  • REICHI THE ILLEST 🔥
  • 演技の顔仲里依紗感ある
  • 🚖🍕🍔🌮🍜🥗🧁
  • かわいー❣️🙆‍♀️Uberたまに使います🙌❤️
  • Queen @reichi0118 😍
  • 最高🔥🔥🔥🔥
  • れいちかわいいい!!
  • Harddd 🔥🔥🔥